施設長より一言

令和6年度
3月

"1年"

 令和5年度残り3日となっております。暖冬の冬が過ぎ、早い春の訪れと思われましたが、3月になり寒い日・雨の日が続き桜の開花も遅れています。園庭の桜はまだまだ開花が先になりそうです。4月3日、お花見の予定になっています。桜の木の下で楽しい時が過ごせる事を願っています。

 1年が過ぎるのは、本当に早いですね。昨年5月新型コロナウイルス感染症は、2類から5類感染症と移行しました。その後当園では令和5年7月・令和6年1月とクラスターとなりました。約2ヶ月間は、感染症の拡大防止に努めつつの不自由な生活を強いられる日々となりました。重症化することはありませんでしたが、感染力の早さには驚かされました。感染の防止には引き続き努めていきたいと感じています。行事は一泊旅行(千葉県鴨川方面)・バザーの開催と4年ぶりに実施することができました。又面会および外泊についても再開することができ少しずつではありますが、通常の日々を取り戻すことができつつあります。令和6年度は、利用者の外出等楽しみとしている事が実施できるよう検討していきたいと考えています。

 今年度は、年度途中を含め4名の退職者となりました。2名の職員を補充しましたが、職員の確保に悩む1年となってしまいました。残念な結果となりました。4月1日には、2名の入職式を行います。又、永年勤続表彰として、40年勤続3名、10年勤続4名の表彰を執り行います。福祉業界は現在職員の確保が困難な時となっています。いかに離職者を減らし、永く勤務できる職場環境を創っていくことが重要な課題となっています。

 令和6年度は3年に一度の医療・介護・障害の報酬改定の年となります。改定の全体像はほぼ示されていますが、解釈通知(Q&A)はまだ示されていません。施設の運営にとって重要な事ですので、安定した運営ができるよう、変更される事について、よく理解し取り組んでいきたいと考えています。

 今年7月26日からはパリオリンピック・8月28日からはパリパラリンピックが開催されます。日本選手団の活躍が今から楽しみです。今日はプロ野球の開幕日です。長いシーズンの結果どのチームが優勝するでしょうか?スポーツ観戦も楽しみですが、美術展の観賞も楽しみです。4月からの“デ・キリコ展”をはじめ多くの観賞ができる一年にしたいと思います。余暇の時間を有意義に過ごしたいものです。

令和5年3月29日
施設長 長岡 均

2月

"障害者報酬改定でどうなるか?"

 年が明け早2ヵ月が経過しました。1月1日能登半島で最大震度7の揺れを観測する地震が起きました。建物の倒壊や津波の被害・大規模な火災も発生し、多くの方々が被災されました。1月2日羽田空港では、滑走路上で航空機の衝突事故により死傷者がでました。ロシアによるウクライナ侵攻は2年が経過し、イスラエルとハマスの戦闘は、いまだに続き多くの犠牲を払う結果となっています。亡くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、より早い復興を心より願っております。

 令和6年度の介護・障害・医療の報酬改定の概要が示されました。障害福祉サービスの改定率は41.12%とされ、サービスの値等に応じたメリハリのある報酬改定とされています。当事業所では、サービス提供時間ごとの基本報酬・利用定員規模ごとの基本報酬が細やかに設定される事による影響を考慮しつつ予算編成に取り組む必要があります。強度行動障害を有する障害者への支援体制の充実及び視覚・聴覚言語障害者支援体制加算の拡充については、当事業所の特徴でもある取組みに評価される点であると考えます。人材確保が厳しい状況下にあります。福祉職員の処遇改善加算は、既存の加算の一本化による新たな処遇改善の創設に当たり、新たに追加措置する処遇改善分を活用し、ベースアップにつながるように改善されています。しかし、他業種の多くの企業の賃上げの状況と比べ格差の是正にはまだ多くの改善が必要であり、令和8年度の予算編成での検討に期待します。今回の報酬改定においても、新設の加算や見直しが多く見られ、理解するのに苦慮しています。

 今年度、新型コロナウイルス感染症の分類が2類から5類に移行しました。予防接種を定期的に実施しましたが、当事業所では令和5年8月、令和6年1月に、クラスターとなり約1ヶ月間通所事業(生活介護)を閉鎖する事態となりました。2類の時と比べ大きな減収となりました。厚生労働省は3月末で、新型コロナウイルスに関するすべての公費支援を終了すると発表しました。次年度からは、予防接種の有料化も懸念されます。又常日頃より感染予防に努めていても、新しい株の発生により感染を免れることはありません。新たな日常生活のなかで次年度の事業に取り組む必要性を感じています。

 今年は辰年です。十二支の中で唯一、空想の生き物である龍は、天に昇る様子から、中国では古来より成功や発展の象徴として、縁起が良いとされています。戊辰戦争・日露戦争が起きていたり、政治ではロッキード事件やリクルート事件と言った汚職事件も辰年に発覚しています。日本初の東京オリンピックや東海道新幹線の開業、青函トンネル・瀬戸大橋・東京ドームや東京スカイツリー開業など、国家プロジェクトが始まることが多いのも辰年です。これからの1年平和ですべての人達が幸せな生活が営むことのできるよう願っています。

令和6年3月1日
施設長 長岡 均

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