施設長より一言

平成22年度
3月

"東日本大震災"

 平成23年3月11日に発生しました三陸沖を震源とする巨大地震及び大津波によって、東北地方を中心とした広範囲にわたる地域で甚大な被害がでています。震災によって亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された方々及びそのご家族等関係者の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興をお祈りしています。
 当園では、地震の影響による燃料(A重油)不足により、毎日入浴が週3回の入浴となり、ガソリンスタンドには2時間も並ばなければならない。また、計画停電の影響で食事や入浴の時間の変更等、いろいろな影響が出ています。利用者の安全に気を配り、事故にならないよう過ごす毎日が続いています。利用者の不便がないよう、朝から打合せの毎日です。
さて、こうして原稿を書いておりますが、今朝も地震が3度程おきています。東北地方の方々においては今なお強い揺れに恐怖の毎日を過ごしていることと思われます。障害者に関する情報はあまり報道されませんが、多くの方々が被災されています。当園では、被災者の受入等できない状況ですが、義援金による対応を取り入れたいと考えております。是非、保護者の皆様におかれましても協力願えればと考えております。
 平成23年4月1日、当園も障害者自立支援法のもと新たなスタートとなります。知的障害者更生施設から障害者支援施設として、施設入所支援事業定員58名・生活介護事業定員80名併せて短期入所事業定員2名・日中一時支援事業を実施します。私をはじめ職員一同一致団結のもと、利用者の支援に精一杯努力していきます。保護者の皆様におきましても今まで同様に車の車輪として力を貸していただければと考えております。

平成23年3月23日
施設長 長岡 均

2月

"南無大師遍照金剛"

 2月14日は雪でした。2月19日の"雨水"を過ぎる頃本当に寒い冬から春の気配が。雨水は降っていた雪が雨となり、積もっていた雪や氷も溶けて、水がぬるむという意味です。
 毎年2月になると必ず訪れるのが川崎大師です。母の姉二人が川崎に住んでいた縁もあるのでしょうか。私が幼い頃から両親は商売をしていました。春休み、夏休みともなるとおなじ年頃のいとこのいる川崎に長い休みの間あずけられていたことを思い出します。そして母が川崎に迎えに来た時に必ず寄っておまいりしていたのが川崎大師です。母は一年をかけてためた5円をひもにたばねそなえていたことが思い出されます。今思うと母の二人の姉そしてその家族には感謝するばかりです。
その頃からのお大師様の縁、私の家は真言宗です。その時以来50年近くの間川崎大師におまいりしています。お護摩にいくようになったのは私が災厄年を迎えた時からです。それ以来かかさず続けています。お護摩とは焚くなどの意味をもつ言葉で仏の智慧の火をもって煩悩(苦の根元)を焼きつくすことを表します。合掌し「南無大師遍照金剛」を唱え開運の祈願をする毎年2月です。
 さて昨年来障害者福祉は大きな変革に向け動いています。今国会においては障害者基本法の改正がなされる予定になっており、その案が示されました。今後の障害者福祉の方向性を示す重要な法案です。しっかりと検討したうえでの法案成立を望むところです。
 埼玉県では知的障害者施設への入所を希望する待機者が878人に1月1日現在達しています。現在64施設役4000人の人達が入所利用をしています。しかし、年間各施設とも数人の退所しかないのが実状です。都市計画法のより調整地域にはGH・CHはできなくなり、さらに消防法改正により共同住宅への規制は厳しくなるなか、なかなか地域への移行はできていません。さらに利用者を支えてきた保護者の高齢化。障害者福祉の現状、中でも自分をじゅうぶんに表現できない知的に障害をもった人達の福祉はますます厳しいものとも考えられます。時代の変化に対応できるよう、皆で連携し幸せの実現に向け改革していきたいものです。

平成23年2月24日
施設長 長岡 均

1月

"今年のお正月"

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

1月1日 
 "心あらたまる正月"竹にフシがなければ、ズンベラボーで、とりとめがなくて、風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。竹にはやはりフシがいるのである。同様に、流れる歳月にもやはりフシがいる。ともすれば、とりとめもなく過ぎていきがちな日々である。せめて年に1回はフシをつくって、身辺を整理し、長い人生に耐える力を養いたい。そういう意味では、お正月は意義深くて、おめでたくて、心もあらたまる。常日ごろ考えられないことも考えたい。無沙汰のお詫びもしてみたい。そして、新たな勇気と希望も生み出したい。すがすがしくて、さわやかで、お正月はいいものである。(松下幸之助[1月1話]より)。
 毎年のことではありますが、1月1日は入職以来出勤と自分で決めています。帰省できない利用者とお正月を過ごすこと、家族同様である彼らとお正月を過ごせることは自分にとっても有意義な1日です。机に向かい仕事をするわけではなく、一緒にテレビをみたり、話しをしたりして過ごす1日。年とともに加齢し、帰省できない利用者もふえています。保護者の方々にはいつまでも健康に過ごしていただきたいと願います。
 テレビでは、全国実業団駅伝が放送されています。冬の上州路を100kmにわたりタスキリレー。どの選手もチームのためにと激走。結末は1秒差。勝者と敗者。なんとも劇的であった。

1月2日  
 今日も出勤日。テレビでは箱根駅伝が放送されています。これも恒例我が母校日本大学の応援には力がはいります。1区2位、2区1位ここまでは、ところが5区を走り終えてみての結果は、ため息に変わります。

1月3日  
 着物(ウールのアンサンブル)に着替、背すじをしゃんと伸ばし、浅草寺へ初詣。自身の健康そして皆なの健康そしてたくさんのお願い事をしました。おさい銭の額よりたくさんのお願いをして来ました。おみくじは吉。"志氣勤修業"志を立てて、一心に努力すれば、次第に良い方向にむかうことでしょう。浅草寺仲見世はたくさんの初詣の人達でいっぱいでした。初詣をすませ昼食はおそば屋さんにて!毎年お正月にいっていた鯨料理のお店はなくなっていました。なんとも残念。そして新春歌舞伎をと思えばチケットは完売とのこと。これまた残念。浅草レビュー、エノケン復活を観て帰宅。例年と変わらぬお正月3日間でした。

障害者制度改革の推進のための第二次意見が出されました。これは障害者権利条約の批准を目指し障害者基本法を改正するための意見書です。これから改正法案が通常国会に提出される予定となっています。障害者福祉の大きな変革へむけての1年がスタートしました。

平成23年1月25日
施設長 長岡 均

12月

"スポーツの秋"

 今、明日のクリスマス会の準備に全職員総出でおおわらわ。毎年恒例であり慣れているとはいえ、職員の顔は真剣そのもの。1年のしめくくりとして、利用者の笑顔をみたいと思う気持ちはどの職員も同じです。また1年が過ぎてしまいます。楽しい事、悲しい事たくさんの思い出がいっぱいの1年でした。私も仕事に一生懸命で取り組むことができました。休日を利用しての楽しみもいっぱいでした。旅もしましたし、美術館めぐりもそしてショッピングもetc・・・。健康で1年を過ごせた感謝の気持ちでいっぱいです。“メリークリスマス”
 12月忙しいとはいえ、休日は自分の時間を有意義に過ごしています。12月4日、これも恒例となっている男子ゴルフツアー最終戦日本シリーズJTカップを石川遼プロの応援のため出かけてきました。石川プロは2年連続の賞金王もかかっていましたので、私の応援も熱がはいりました。それにしてもすごいギャラリーの数です。特に石川プロについているギャラリーはたいへんな数です。ホールからホールへ石川プロが動くたびに人波が動いていきます。残念ながら最終戦の優勝、賞金王はのがしましたが、来年に向け楽しみなプレーをみることができました。又来年観戦することを楽しみにしているファンのひとりです。
 当法人は開設33年目を当園は開設28年目をむかえています。先日、茨城県にある、社会福祉法人慶育会の60周年の記念式典に出席してきました。戦後まもなく事業をおこし、60年の歴史の重みを感じるとともに、社会福祉制度の移り変りに対応した事業をしていかなくてはいけないと感じることができました。そして社会福祉はその人がその人らしく生きていくことの実現、本当の意味での幸せの実現にあると改めて感じることができました。公私共にお世話になっている白山成年館施設長中山清治さんとともに県は違いますが、これからも協力しその実現のため私も頑張っていこうと思っています。
 さて、12月3日障害者自立支援法改正法案が参議院で可決、成立しました。昨年より提出せれていた法案ですが、そのたびあと一歩で成立というところで政局のために廃案となり、やっと3度目の正直で成立しました。その主な内容は次の通りです。利用者負担の見直し、障害者範囲の見直し、相談支援の充実、等々となっています。詳しい内容については後日研修会にて伝えようと考えています。当園は来年4月1日の新体系移行に向けて忙しい毎日です。
 皆様に支えられ1年を終えようとしています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。来年もよろしくお願い致します。“今年もおわりか〜。”

平成22年12月18日
施設長 長岡 均

追伸 今年最後の旅、京都・奈良へでかけてきました。平成の都奈良法隆寺、中宮寺を巡り、翌日は平安の都京都。これも毎年の恒例最終目的地清水寺へ。今年1年の漢字は"暑"です。"暑"という字にみいりながら今年1年を振り返り、そして新しい年への皆様の平安をお祈りしてきました。

11月

"スポーツの秋"

 園庭の木々はすっかり紅葉し、朝夕の寒さがだんだん増していく今日この頃です。週末の高速道路は、紅葉を観に出かける人達で渋滞しています。紅葉前線は東北から関東と南下しています。桜の季節とはまるで逆に過ぎていきます。
 今年の春は東北に桜を観に出かけました。今秋は、紅葉を楽しみに中尊寺・角館・奥入瀬と一泊二日、強行の旅をしてきました。中尊寺はまさに紅葉のさかり、赤や黄色に色づいたもみじやかえで、本当にきれいでした。中尊寺創建当初の唯一の遺構である金色堂は荘厳の限りが尽くされ、まさに極楽浄土を現世にあらわしています。 また、藤原清衡公から三代にわたる藤原家の繁栄ぶりをしのぶことができました。角館では、あいにくの雨となりましたが、色づいた葉と趣きある重厚な武家屋敷街を散策することができ、春の桜の頃とはまたひと味違う、感激にひたることができました。夕暮れの田沢湖畔に立つたつこ像を見、雫石温泉にて宿泊。翌日は小岩井の一本桜を車窓よりながめ、奥入瀬渓流へ。 しとしと小雨まじりの天気の中、渓流沿いの遊歩道を歩いてきました。紅葉のさかりは過ぎていましたが、以前来た時の緑いっぱいの景色とは違う奥入瀬に感動しました。帰り道、発荷峠から十和田湖畔をながめると湖上には大きな虹がかかっていました。すばらしいプレゼントでした。
 さて、埼玉県では11月12日にトップセミナー、11月14日には地域フォーラム埼玉とそれぞれ推進会議委員による講演・報告がなされています。今まさに新しい法制度への動きが急速に進んでいます。12月13日には来年通常国会に上程される予定の障害者基本法の改正に向けての骨子がまとめられる予定です。 また、11月26日は、毎年開催されている埼玉県民集会が開催されます。当園、保護者の方も数名が参加されると聞いています。残念ながら私は、関東地区種別代表者会議のため出席することがせきません。誰もが細得のいく法改正がなされるよう願っています。
 残念なことに、昨年の11月号は休載しましたが、今年はなんとか書くことができました。これからもいろいろな視点で書いていきますので、楽しみにしてください。

平成22年11月24日
施設長 長岡 均

10月

"スポーツの秋"

 10月23日、二十四節気のひとつ霜降も過ぎ、秋から冬へ季節はめぐっています。北からは初霜、初雪・初氷の便りも届いてきています。9月・10月と各地では運動会が開催され、その他スポーツも秋本番を迎えています。私の1日の日課は新聞に目を通し、テレビでニュースを見、そしてスポーツ新聞を読むことから1日がスタートします。
 「スポーツの秋」まずはゴルフの話題から、昨日最終日となったブリジストンオープンでは池田勇太プロが今季3勝目となる逆転の優勝を飾りました。私の応援している石川遼プロは8バーディーを奪う快進撃をしましたが22位という結果に終わりました。女子では横峯さくらプロが今季2勝目を飾っています。男・女共に賞金王争いもおもしろくなってきています。残り数試合楽しみに観戦したいものです。最終戦となる日本シリーズには応援に出掛けようと思っています。野球は日本シリーズを残すのみです。今年はロッテ対中日。残念ながら私の応援する巨人はCSで敗退してしまいました。 来年のコーチ人事もきまりつつあり、負けたチームの厳しさを感じています。米大リーグのワールドシリーズの組み合わせも決まりました。初出場のレンジャース対8年ぶり出場のジャイアンツという組み合わせです。日本人選手はいませんが、ジャイアンツには2人の日本人がマッサージセラピストとブルペン捕手としてチームを支えていました。競馬では、昨日牡馬3冠レースの最終戦菊花賞で伏兵ビッグウィークが勝ち、3連単33万円という大穴がでました。女子駅伝では佛教大の2連覇、フィギュアスケートNHK杯では高橋大輔さんとこれから冬にむけても楽しみはますばかりです。 暮れから新年にむけて、スポーツのビッグイベントがめじろおしです。本当に楽しい季節です。愛の家職員数名は支えてくれる人達との親睦をかね開催される第4回を迎えるゴルフコンペも楽しみのひとつです。忙しい合間体を動かしリフレッシュしようと思います。 施設では来年4月新体系移行にむけて、利用者の聞き取り調査が実施されています。11月初旬には全員の聞き取りが終了します。併せて来年度新体制にむけて、職員の採用もすすめています。よりよいサービスの提供ができるようこれからも精進していきたいと改めて考えています。
 施設では来年4月新体系移行にむけて、利用者の聞き取り調査が実施されています。11月初旬には全員の聞き取りが終了します。併せて来年度新体制にむけて、職員の採用もすすめています。よりよいサービスの提供ができるようこれからも精進していきたいと改めて考えています。

平成22年10月25日
施設長 長岡 均

9月

"芸術の秋"

 暑さ寒さも彼岸まで。日本全国に記録的な暑さをもたらした今年の夏も彼岸を迎え、めっきり秋めいてきました。9月21日、熊谷では35.2度の猛暑日となりましたが、その翌日からは上着が必要となるほど涼しい日が続いています。秋といえば「芸術の秋」[スポーツの秋][食欲の秋]・・・・。今日の愛の家の昼食はまつたけご飯です。季節を感じさせる献立に利用者の箸もすすんでいます。
 さて、「芸術の秋」といえば、各地の美術館では特別展が開催されています。 9月19日、開催されて2日目のドガ展を観に横浜美術館まで出かけてきました。 今回の見どころは、初来日となる傑作[エトワール]です。ドガの作品120点が展示されています。 オルセー美術館所蔵の45点をはじめ、国内外からのコレクッションには感動させられました。 ドガの初期から晩年にわたる作品が展示されていますが、油絵画からパステル画へ、そして初めて観るドガの彫刻、日本に浮世絵の手法の影響を受けた作品等々、ドガの魅力を知るには十分なものがありました。12月31日まで開催されていますので、皆さん、是非横浜まで出かけてみてください。今年になってから春には、ボルゲーゼ美術館展に出かけています。ラファエロ、ミケランジェロ等々の作品にも感動しました。そして、夏にはオルセー美術館展にも出かけてきました。モネ、セザンヌ、ゴッホ、ルソー等の傑作絵画に出会うことができました。その作家やその美術館の特色ある作品にふれ、その時代を生きた作家の人生、人々の生き様まで深く知り、ただ美しいと感じていたこと以上の感動を得ることができるのも、実際の作品に触れられるからではないでしょうか。これから行ってみたい美術館展として、現在開催中の[ザ・コレクッション・ヴィレタートゥール]、そして12月から開催される「モネとジヴェルニーの画家たち」があります。是非、暇を見つけて出かけてみようと思っています。
 先日の保護者会研修会でお話したとおり、平成23年4月1日に障害者自立支援法による新体系への移行に向け、準備を進めています。現在、埼玉県では53%の施設が新体系へ移行しています。各市町村による聴き取り調査もすすんでいるところです。その一方、園では新たな法律への準備が進められています。平成25年8月には、また新しい法律のもとスタートしなければなりません。支援費制度以降、めまぐるしく変わっていく「障害者福祉」こんな時こそ足元を見つめなおし、本当に利用者が必要としている支援とは何か?問い直すいい機会であると前向きに考えていこうと思っています。

平成22年9月24日
施設長 長岡 均

8月

"猛暑"

 今日も熊谷は本当に暑い日です。梅雨明け後毎日のように暑い日が続いています。全国の各地からは、観測史上最高気温が記録されたとの報道もあいついでいます。東京は熱帯夜が毎日続いていますが、熊谷の夜も暑い。冷房なしにはとても過ごすことができません。まだ数日この暑さが続くといわれています。体調をくずすことなくこの夏を乗りきりたいものです。
 皆さんはこの夏休みどちらに出かけましたか。私は相変わらず、暇をみつけては格安のバスツアーを楽しんでいます。今回は金沢、白川郷、高山1泊2日12,000円という本当に格安なツアーに参加してきました。お盆をはずれていましたので高速道路の渋滞もなく、予定通りの行程でゆっくりとめぐることができました。金沢兼六園、日本三大名園の1つです、金沢城址に隣接し、前田家百万石の栄華を今につたえています。何度か訪れていますが夏の兼六園もいいものです。白川郷は世界遺産に登録された合掌造りの家並がそれはみごとなものでした。そして最後の訪問地高山へ。高山へも何度も訪れていますが、古い街並を歩きほっとしたひとときを過ごすことができました。全国各地を歩き、その土地の風土にふれ、そしてその土地の名物料理を食し、仕事をちょっとの間忘れほっとするその時の気持ちを思うとまだこれからも各地を巡る、自分の旅は続きそうです。
 今、机の上に1冊の本があります。松下幸之助1日1話(PHP総合研究所)
です。この本は故松下幸之助がこれまで折々に著したり、話したりした人生や仕事、経営や国家・社会に関する言葉の中から、366を選び、1日1話の形に編集されたものです。今日8月25日は次のようなことが書かれています。"なすべきことをなす"治にいて乱を忘れずということがある。太平のときでも、乱に備えて物心ともの準備を怠ってはならないということで、指導者としてきわめて大切な心がまえである。とはいえ、人間というものはとかく周囲の情勢に流されやすい。治にあれば治におぼれ、乱にあれば乱に巻きこまれて自分を見失ってしまいがちである。そういうことなしに、常に信念を持って主体的に生きるためには、やはり心静かに、われ何をなすべきかを考え、そのなすべきことをひたすらなしていくことが大切である。指導者の要諦とは、見方によっては、この"なすべきことをなす"ということに尽きるとも言えよう。と記されています。
 1日の終わりに、その日を振り返り、きょう1日ほんとうによくやったと心から満足できる日もあれば、こうすればよかったと悔やむことばかりの1日もあります。しかしそうした反省をくり返しながらも、お互いみずからの1日1日をよきものにしていこうという意欲と努力を、常に忘れないようにしたいものだと思います。

平成22年8月25日
施設長 長岡 均

7月

"平城京遷都1300年"

 例年にないうっとうしい梅雨が明けました。九州・中国地方をはじめ、いたるところで雨による災害が報道されています。梅雨が明けたその日からは猛暑の毎日。昨日の熊谷の最高気温は38度を記録し、「あついぞ熊谷」ということで各局が報道している毎日です。熱中症の被害も報道されています。昨日は関東地区職員研究大会を終え、横浜の街を歩いていると川に大量のクラゲが発生していました。これも異常気象の影響でしょうか。そこでびっくりしているとテレビ朝日のインタビュー。なんとニュースに自分の顔が映っていました。
 6月の休日を利用し、平城京遷都1300年祭で賑わいをみせる奈良を訪れました。いつもように格安なプランで出かけますので、駆け足での奈良の初日は平城京跡に当時の様子を再現した朱雀門から第一次大極殿へ。奈良時代の技術のすばらしさを見るとともに国を築いた天皇の力の大きさをうかがいしることができました。平城京歴史館では、遣唐使船が復元展示されています。中国大陸・朝鮮半島との交流そして日本の国づくり。東アジアにおける国際交流を知るとともに遣唐使が果たした重要な役割について知るよい機会となりました。翌日は、唐の高僧鑑真大和の上によって創建された唐招提寺。南都七大寺のひとつとして大伽藍(だいがらん)を誇る薬師寺。「龍宮造り」と呼ばれるその美しさには目を奪われました。そして、奈良公園へと。奈良時代中期に創建された東大寺。世界一の規模を誇る木造建造物。そして廬舎那(るしゃな)大仏(だいぶつ)。当時の国創りがあり、今の日本がある。そして今の自分がいる。古い歴史と文化に触れ、自分を見つめなおし、しっかりと生きていかなくてはと思うところです。まだまだ、世界遺産として登録されているところや訪れてみたいところはありますが、次回の楽しみにしたいと思います。
 7月20日〜21日第42回関東地区知的障害福祉関係職員研究大会・神奈川大会に職員3名とともに参加してきました。大会テーマ「自立を支援するということ」−わたしたちの支援の目指すところは何かー。障害者福祉制度の行方が混乱している中、事例発表にふれ、多くの参加者が実践を共有することができ、有意義な時間を過ごすことができました。今後、我々支援者が今いっそうのスキルアップをし、利用者支援にあたらなくてはと改めて考えさせられました。
 熊谷の街はうちわ祭りでにぎわっています。チャンチキ、チャンチキというお囃子にのせ、この暑い夏、皆が「無病息災」でと願っています。

平成22年7月22日
施設長 長岡 均

6月

"オルセー美術館展2010「ポスト印象派」"

 今年の梅雨は例年より1週間遅れました。ずっと続いている異常気象の所為でしょうか?日本の梅雨は非常にすごしにくいと感じているのは私だけでしょうか。寝苦しい夜が続き今日も少し寝不足です。
 6月13日、国立新美術館に出かけてきました。オルセー美術館の絵画の傑作115点がまとめて日本にくることはめったにありません。そう、30年前パリに行った時は、印象派美術館と呼ばれていたと記憶しています。
「ポスト印象派」、日本では長い間「後期印象派」といわれていましたが、印象派の後半期を示すという誤解をさけるため、近年では、「ポスト印象派」が定着しているといわれています。会場はテーマ別に10章に別れていました。第1章1886年−最後の印象派 モネ、ピサロの作品を中心に。第2章スーラと新印象主義 スーラ、シニャックの点描投法へ。第3章セザンヌとセザンヌ主義。第4章トゥールーズ=ロートレック。第5章ゴッホとゴーギャン。第6章ポン=タヴェン派。第7章ナビ派 ドニ、ボナールの作品を中心に。第8章内面への眼差し ルドレ、ヴュイヤール。第9章アンリ・ルソー。第10章装飾の勝利。印象派を起点として、その後の絵画の流れを感じる事のできる貴重な展覧会でした。エドガー・ドガの「階段を上がる踊り子」・ロートレックの「女道化師シャ=ユ=カオ」・ゴッホの「自画像」・ルソーの「戦争」等々どの作品にも心を打たれました。今回の展覧会はオルセー美術館の改修に伴い開催されたと聞いています。日本でこれだけの作品に1度にふれる機会はないともいえます。8月16日まで開催されていますのでぜひ皆様も足を運んではどうでしょうか。 ただし土・日曜はおすすめできません。非常に混雑しています。
 さて、障害者自立支援法改正案が国会で可決されそうであると前月号で記述しましたが、皆様ご存じの通り参議院本会議が開催されることなく国会は150日間の会期を閉幕しました。参議院本会議での採決を残すのみとなっていた障害者自立支援法改正案はそのために廃案となりました。改正案の可否については賛否両論がありますが私にとっては残念でなりません。  来月、この原稿を書くときには梅雨もあけていることでしょう。今は、遷都1300年の奈良に出掛けることを楽しみにしている毎日です。

平成22年6月21日
施設長 長岡 均

5月

"満開の桜"

 先日のこのコーナーでゴールデンウイークに息抜きをしてみよう!と書きました。
 私は一泊ではありますが、東北へ桜を観に出かけました。今年は3月27日に上野公園・浅草の桜に始まり、4月4日には靖国神社・千鳥ヶ淵、4月7日には愛の家の皆と熊谷堤に桜を観に出かけることができました。浅草では、遠くに東京スカイツリーを眺め、338mに達し東京タワーをぬき、日本一高くなった建物に「三丁目の夕日のワンシーーン」に思いを重ねました。日本列島を北上した桜は先週には北海道稚内に到着したとのニュースがありました。
 東北への旅は相変わらず格安のバスツアーです。熊谷を朝7時に出発し、東北自動車道を北へ北へ。車窓からは男体山・茶臼岳・安達太良山・蔵王連山・栗駒山・そして岩手山へと雪の残る山々の白と黒のコントラストに感動しました。そして、桜が至るところで満開となっていました。11時間バスにゆられ、やっとのことで第一の目的地「弘前公園」に到着しました。明治の末期から植えられた桜は2600本余りにもなります。まさに城跡を桜が埋めつくし、今満開の時を迎えていました。遠くには雄大な岩木山を眺めることができました。ホテル到着は夜の11時を過ぎていました。翌日は角館から北上展勝地。武家屋敷としだれ桜が見事にマッチしている角館、北上川の畔を2kmにわたる桜の並木道の北上展勝地。桜の下にシートを敷き、ほうばったおにぎりのおいしかったこと!数年前より訪れてみたいと考えていたみちのくの三大桜名所。どこも満開の桜で感動の連続でした。熊谷に帰ってきたのは午前1時を過ぎていました。旅先で出会うぜいたくな春を実感することができる旅でした。
 さて、自民党より今国会に提出された障害者自立支援法改正案が数日のうちに衆参両院にて可決されようとしています。障がい者総合福祉法が成立されるまでの間、つなぎの役目として大いに期待したいところです。
 5月25日、日本知的障害者福祉協会評議員会が開催され、前年度途中より会長となった中原氏(千葉県会長)が再選されました。これからの2年間、障害者福祉にとって重要な時間となると思われます。かげながら応援していこうと考えているところです。

平成22年5月28日
施設長 長岡 均

4月

"一言"

 今日も冷たい雨がふっています。4月20日穀雨をすぎたというのに最高気温が10度にもなりません。昨日との寒暖の差は16度もあります。4月17日には桜の花が雪化粧、めったに見ることはできません。本当に異常気象!
 4月19日関東地区有志による障害者施策勉強会が八重州富士屋ホテルにて開催されました。民主党参議院議員谷博之氏は講演のなかで今国会の見通しとして、次のようなことを話されました。
・年金法の見直しでは、結婚前後で障害を受けた人の差を無くす等(新聞報道にもあり)については成立の見込みである。
・ハート購入法(授産製品の官公庁での購入、一般企業等で購入、際税の優遇措置等)は成立見込みである。
・虐待防止法についての成立は微妙である。
・障害者自立支援法の見直しについては自民党案を基に議論をするが成立については未定である。そして現在、障害者制度改革推進会議では自立を全面に施設不要論が話されているが、今後事業者団体の入った専門部会では施設の必要性についても議論していくべきであると話されました。
 4月20日には、自民党知的障害福祉推進連盟との意見交換会が開催されました。推進連盟は新たなスタートとして組織され、本来あるべきクライエント中心にこれからの知的障害者福祉を立法も含め総括していかなくてはならないと、会長である衆議院議員鴨下一郎氏は話されました。その後日本知的障害者福祉協会より意見聴取として最上政策委員長が意見を述べた後、北海道地区以下参加24都県にも発言の機会をいただき、私も短い時間ではありましたが発言をすることができました。新法が制定されるまでの間、今の障害者自立支援法の改正がなされ、よりよい制度となることを願うばかりです。
 2つの会議に参加し、障害福祉については政党の垣根をはずして議論すべきであり、又障害当事者・支援者そして地域移行、施設の必要性をトータルに考え議論しなくてはいけないと改めて考えさせられました。
 もうすぐ、ゴールデンウィークたまには息ぬきをしてみよう!皆様も。

平成22年4月22日
施設長 長岡 均

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